◉一人芝居フェスティバル
APOFES2018出品作品
『けつろ』
作・演出 福永マリカ
出演 関森絵美
1月17日(水)17:30
21日(日)19:00
28日(日)16:00
@千歳船橋APOC THEATER
¥1500
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日曜チーム
『いつものいつか』(脚本)
作 福永マリカ/演出 原将明
@下北沢CAFE VIZZ
1月6日(土)、20日(土)9:00
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◉下北沢演劇祭参加作品
MU
『このBARを教会だと思ってる』
脚本・演出:ハセガワアユム
2018年2月21日(水)〜26日(月)
下北駅前劇場
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◉ショートフィルム脚本
空中メトロ『openroll』

◉ミュージックビデオ

KANA-BOON『バトンロード』


シンクロリウム『ロングスリーパー』

◉映画
『漫画誕生』
2018年夏公開予定

◆エンターテインメント深堀トークバラエティー


2017年12月31日

ちいさなおわり



12月31日

朝から、僕らのリーダーが
休業前最後の芝居をやるというものだから

新宿へむかった。

家を出るとポツポツと音がして
雨かと思うと霰だった。

昨日まで晴れていたのに
「特別」が香り立つ空だなあと思った。


そしてそのあと、浴びたのは

いつもよりきょうが最後だと感じない年の暮れだったけれど
いつもよりきょうが最後だと感じてたまらない朝だった。

朝劇下北沢主宰、原将明の
ひとつの最後を
原さん自身がしっかりと自分で吐き出し

そこにいる全員がそこへ花を贈るような
そんな時間だった。

ひとつの終焉をみた。

でもそれを
命を持って
自分の身体で
声で、言葉で、眼差しで
暖かな温度を持ってとげた
原将明という人は
ほんとうに、ほんとうに、すてきだった。

そんなふうに自分の終焉を送れるなんて

とびきりにひとにやさしくて
だからくるしかっただろうけれど
きっとじぶんにも、もっとやさしくなれる
これからのはじまりだった。


そしてそこに語られる「朝劇」というものを
ひさびさに外側からながめて

「ああ、わたしはこんなにすてきなひとたちの
すてきな場所の、なかに、いるんだ」

ということを、あらためて知った。

それはいつも知っていたことなのに
世紀の大発明のようで

ほんとうにおどろいた。

わたし、自分の人生に
そんな場所ができる日が来るなんて
そんな仲間ができる日が来るなんて
ちっともおもっていなかった。

もっともっと、
一人の部屋で生きていく風景ばかり浮かべていた。

わたしの人生じゃないみたいで
よくたどりついたなって

こころからほめてあげようとおもった。

わたしの人生だよって
みとめようとおもった。



一年のそうざらいなんてやってみようとおもっていたのに
きょうがきょうとして特別すぎて
そればかりだ。

だけどきょうが
今年のまとめにふさわしい日で

きっとたどりついたのは
シンプルなこたえだったんだとおもう。



年のはじめに
「演劇で賞を取る」という目標を掲げた。

叶わなかった。

でもやっぱり、そこへ向かって燃やしたから
尽きることもできて
わかったことがたくさんあった。

だからどうだってことはない

そう、だった。



秋頃に
「もうわたし、たのしいことしかしない!」と
思わず口をついて言ったこと
あれからずっとたよりにしてる。

もうその準備はできているのだと
ストンと、はらにおちてきたきがする。

ことばがあまりいらなくなって
しずかにことしがおわる。

またことばが必要になるのはどんなときだろう。

それまでは
あるがままをうけとってゆく両手を広げて
ただよっていようとおもう。

よき年でした。

たくさんの応援と、あたたかな心を
ありがとうございました。

みなさまにも、おだやかな時間が流れますよう。

心からの感謝を。


朝の背中

朝劇下北沢
2017年最後の朝でした。

今年も一年、本当にありがとうございました。
たくさんのひとにあたためられ
この場所はありました。

そしてわたし自身
この場所にあたためられ
この一年を歩くことができました。

きょうで、主宰の原将明さんは
来年からのおやすみにむけて
最後の朝劇下北沢でした。

原さんがうみだして
いろんなひと、や、ひと、や
いろいろをあつめて
みんなでつくってきた3年半

はじめは客席から
途中からはとなりで
みることができて
人生の中で指折りの財産だと
日々感じています。

全部瞳に封じ込めてしまったから
わたしのみていた風景を
ここに残しておきます。

























































今年も朝劇下北沢を
応援してくださってほんとうにありがとうございました。

客席に座っていたあの日から
変わらず大好きなこの景色が
いつもここにながれているように
変わらず、変わり続けます。

原さん、
生み出してくれた朝の分だけ
たくさんのはじまりを
いってらっしゃい
素敵な日々を



2017年12月28日

深く、明るい

はやいじかんにねむりにおちては

へんなじかんにめがさめる。

そんなリズムに突入してしまったようで
眠れない深夜。

深く息を吸う。

北海道へ行く前に

まずい、今年が終えられない!と
せっせと仕事をしたら

なんだか今年が余っている。

今年が終わる、とおもってから
なかなか終わらなくって

エピローグのなかにいるみたい。

少しずつ速度を落として
リタルダント

まだある、まだある、と
まいにちをデザートみたいに過ごしてる。


✴︎


焦るでない。

きっとずっと続いていく何かを
予感して思う。

だからそう、
秒単位で時間が伸縮しても感じる。


✴︎


数日前、電車に乗りながら
ふとふりかえったら

朝劇下北沢に参加して
二年が経ったことに気がついた。

あとから参加したわたし
いつまでも新入りのようなつもりでいたけれど

(その割に態度がでかいのだけれど)

もうちゃんと、二年が経っていた。

びっくりした。

二年って。
二年って。

おもったよりちゃんと、過ごしていた。

もうさすがに、新入りじゃないなあ。



ちゃんと時間が経っていて、よかった。

まぐれでも
まちがいでも

時間が経って
続いていてくれないかなと思う。




✴︎

長い時間におもいをめぐらせる。

願わずに、祈らずに

おもえばとおくへきたもんだ、と

長い時間を経ていてくれないかな。



なんて、すでに祈っちゃっていけないね。

いままでせっかくわすれてたのに

きづいてしまったばかりに。



そうであるものは
そうであるし
そのようになるものは
そのようになるのだから

深く息をして
すごしていればいいのよ。


✴︎



深く、明るいものとは
なんだろうとかんがえた。

午前四時。

きのうからみて深く、
きょうからみて明るい。


2017年12月27日

こここことば



ことばが通じるというのは

やはりすごいことで

とてもありがたいことだとおもう。

ひとり芝居『けつろ』の稽古をしていて。

つくる、ということをしていると

どんどん海底に潜り込んでいって

感覚が、個人的になっていってしまって

言語も個人的になってしまって

ふつう通じないような

そういうことばで演出をつけてしまうのだけれど

それは決していいことではないのだけれど

受け取ってくれる関森絵美ちゃんが

過ごしてきた時間のおかげもあってか

そんな個人的なことばを共有して

同じ視界をひろげてくれて

「わかって」くれて

それはそれは

とてもすばらしいことだなと、おもう。

ことばにできることはやりたくないから

ことばにできないことを

それでもことばにすることでしかわかちあえないから

ことばにして

そういうぎりぎりのところで

なにかをつくりたい。

それができることに

とても感謝している。

◉一人芝居フェスティバル
APOFES2018』出場決定
作・演出 福永マリカ
出演 関森絵美
1月17日(水),21日(日),28日(日)
@千歳船橋APOC THEATER
ご予約は

2017年12月26日

おなじめせんで

この記録が終わってしまうことに気がついて

この記録が終わったらこの旅が終わってしまうように感じて

ううん、旅はとうに終わっているんだけど
この記録が終わったって旅は終わらないんだけれど。



なんにもしないで
いろんなじかんをすごした。

ほとんどみちくさをくっていただけ。

でもわたしには一番大切な時間。

それを知らない地で過ごせて
いつもは入らない、たどりつかない
思考の路地へ行けたりもした。

いまだったなあ、とおもった。

たくさんのことを、おもった。





好きなものが良く浮かんだ。

今年は好きなものが良く浮かんだ。

コントラストのある時間が
好きなものを浮き立たせた。

白い景色に包まれて
そのことをよく感じた。

ここは、とても、好きな場所。



みちくさをくいすぎて
うまい、ってかんじの空気をくいすぎて

北海道らしい食事なんて
ほんと、しそびれていた。

あせって空港で、海鮮丼を食べた。


この一食にすべてを込めて
豪勢なのにした。
かにもいくらも、いる。

ため息ものに美味しかった。

とくによかったのは
いつもはわたしのスタメンに入らない海老。

海老ってこんなに美味しかったっけ。

雲丹は、あきらめてたべそこなった。

雲の上の存在。雲丹。



おなかもいっぱいになって
北海道の大地から、浮かんで離れた。

夜の便だった。

空のなかで見る星ってどんなだっけ、と思いながら
離陸した。

しばらく経つと
地面が遠くなって
雲を越えた。

機内の光に反射した窓の奥に
小さく光が見えた。

わたしは窓に張り付いて
その光を見た。

星だ。

膝の上にかけていた大きなマフラーを窓にかぶせて
反射を防いで
そこにもぐりこんだ。

するとそこには
いっぱいの星空があった。

わたし、はじめて
空のなかで星を見た。

星と同じ目線で
星を見た。

いつも見上げている星空が
ちゃんと90°ちがって
真横から見える。

星と並ぶと
星になれたみたいでとてもとても嬉しくて

人目も気にせずかじりついて見た。


夢中ってことばがよくにあう。
そんな時間は

少し実感したことのないくらい
一瞬で過ぎ去った。

あっというまに
星は雲の上の存在になった。



すこしさみしかったけれど
一瞬でたくさんを蓄えたから

からだじゅうが星空みたいで

たくさん煌めかせながら家路に着いた。

帰り道も、とても一瞬に感じた。


家の近くに来ると
いつもあいさつする近所の猫
勝手に金ちゃんと呼んでいるその子が

するりとちかづいてきて

わたしの足をすりすりと
なんどもすりぬけては
みゃむみゃむと、はなしかけてきた。

何分間も、そうして
みゃむみゃむと。

こんなことはじめてで
とてもうれしかったから
わたしもわたしのことばで
今日の日のことをはなした。

まとっていた北海道の空気が、
美味しかったのかな。

それとも森のなかで野生に帰りすぎて、
同じにおいがしたのかな。

旅が終わっても
これからの日々の旅のなかでわたし

猫に同じ目線ではなしかけてもらえるわたしでいようって
そうおもった。