手の甲、年の功



この前、久しぶりに、電車で吊革につかまる手の甲にメモを見つけた。

「ジャージ」と書いてあった。

そういえば最近、手の甲にメモしてないなぁと思い、車内の吊り革の手の甲を見渡すと、視界には「ジャージ」しかなかった。

なかなか手の甲にメモ、しなくなるよなあ。したいなあ。



大学のころ、毎日かならず、手の甲にメモをしている子がいた。

それも、「ジャージ」とかじゃなくて、中身は忘れちゃったけど、何かしらのトピックが書いてある。

なんのメモなのかと尋ねると、「今日気になったことのメモ」だという。

毎日ふと気になったことを手の甲にメモして、その日はそれを調べるらしい。

はぁー、えらいなあと感心していた。

そんなことを人の手の甲から思いだし、今更、それはいいな、やってみようかな、と思った。




年始、4日に32歳になった。

前日、なんだかやりたくなって、競歩のスピードでファミレスまで歩いたら、

全身が信じられないほどの筋肉痛で、立つことはもちろん、座っていることもできず、寝ても痛くて、ベッドの上でひたすら転がり回る誕生日だった。

なにやってんねんオブザイヤー受賞。おめでとう。



32歳は、そんなスタイルで参ります予感です。

筋肉痛は一日寝たらすっかり消えました。

またブインブイン歩きます。
そしてきっとまた寝転がり回ったりもしますが、そういう珍妙なずっこけは、生活の彩りにもなりましょう。



老婆になった時には、手のモデルをやりたいです。
なので、それまで手の仕事を日々楽しく続けたいなぁと思います。

これまた老婆になった時には、
「うまいもんだねぇ!」
という台詞が言いたいです。

なので、それまで、じんわりじわじわ、芝居はやっていたいです。




いつも見守ったり見逃してくださる周囲のみなさん、ありがとうございます。

遠くから薄目で見てるみなさんも、おーい、ありがとうございます。

コツコツの暮らしの合間で、いろんな瞬間をシェアできる時を楽しみにがんばります。

これからもよろしくねー。

平和を祈って!