初日の朝に
おはようございます。
今朝も味噌汁と納豆ご飯が染み渡り、コーヒーが美味しいです。
今日、舞台『中島鉄砲火薬店』初日を迎えます。
開幕に際して、公式からメッセージがありますのでご一読下さいませ。
https://nakajima-teppo.studio.site/
劇場へ足を運ぶことのご不安、そのほかさまざまなご状況がおありだと思います。
そんな中、気にかけてくださったり、ご予約くださりありがとうございます。
大変な世の中になってしまったと思いながら、できることとやるべきことは変わらず
また、大切にしたいことはよりくっきりしてきたような心地がしています。
劇場へお越しいただいた方には、きっとほくほくとお帰りいただけるように
とにかくできることをして、できないことはしないで、お待ちしています。
27日の千秋楽まで、届けきれますように。
公式ホームページにもご案内がありますように、お越しいただけなくなってしまった方のために、ディレイ配信や通販の準備も進んでいます。
(ディレイってなんだろうとおもったけど、遅れてってことですね。ギターのエフェクターを想像してわかりました)
また詳細が出たらお伝えしますね。
昨日まで舞台上での稽古と本番さながらのリハーサルをしていたのですが
なんというか、本番直前のバタバタとした緊張がなく
だけど緊張感はしっかりとあり、その空気にこの一ヶ月の稽古期間を思いました。
この作品に描かれている登場人物はそれぞれに別のところがかけていてへんてこですが
あつまるとなんだかバランスが良くて、とってもすてきだなあと思っています。
戯曲の時点でもそうなのですが、稽古を重ねるたび
この役のこの魅力は、この人でなければ生まれないと、それぞれに対して感じています。
こんなことを言うのは共演の皆さんにおこがましい上に、来てくださる方には手前味噌でいやになってしまうのですが、
なんといってもそれを伝えることを避けては、この作品の魅力が伝えられないためお許しください。
一ヶ月、たっぷり稽古を重ねたけれど
ここに積み重なっているのは、公演を作っている人みんなの、嘘のつけない、一朝一夕ではつくりあげられない、これまで生きてこられた姿なんだと思います。
だから私も、背伸びしたり、いや仕方ないと自分を堪忍しながら、舞台に立とうと思います。
きっと来てくださる方それぞれの生きてこられた姿も、客席から舞台をぽっと照らしてくれるのだろうとおっとり想像しています。
ご来場、心からお待ちしております!
『中島鉄砲火薬店』
作・演出 伊藤栄之進
2022年1月20日(木)〜27日(木)
新国立劇場小劇場にて