冬至の仕事

 冬至ですね。

かぼちゃと小豆をいとこ煮にして
柚子をたくさんもらったので柚子味噌を作って風呂吹き大根にのせました。

今晩は柚子湯です。

こうして食卓に並べると、金色の夕陽のように眩しくて
冬至に柚子やかぼちゃをつかうのは、陽をぐっとからだにあつめる意味があるんじゃないかしらと思ってしまいます。

違うらしいんだけどね。

今日は、一年で日が一番短い日ですからね。

うんと屈伸して、明日からますます伸び伸びいきたいですね。



『中島鉄砲火薬店』の稽古がはじまり、とても順調に進んでいます。

稽古場は実に健康的で、変わらず美味しいもののことを大切に過ごせています。

幕末から明治のお話です。

中島登という人間を中心に物語は進みます。

新撰組にまつわるお話ですが、とても親切かつ丁寧かつ豪胆なつくりで、老いも若きもみんな楽しめそうな気がします。

わかりやすくて、だけどどこまでも深みがあるので
瞬発力も、お腹の底や、背中の気配やなにかも大切に作っていきたいなと思っているところです。

なんというか、五大栄養素が揃ってるみたいな、完全食みたいなバランスの作品なんだけど

登場人物は皆そろって、とても不完全、がたがたで愛らしくて、そこがとても好きです。

力を合わせて、頑張ろうと思います。


年の初めにふさわしい活気をお届けできそうです。

近所のみんなで集まって餅をつくみたいなきもちで、舞台を見に来てくださったらうれしいです。



中島登の描いた「戦友絵姿」のなかの、土方歳三がチラシになりました。

『中島鉄砲火薬店』
作・演出 伊藤栄之進
新国立劇場小劇場
2022年1月20日(木)〜27日(木)

チケット 7000円
高校生 4000円
当日 7700円

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