間奏


何かが埋まらないときは、散歩にかぎる。

この埋まらなさは、真ん中にぽっかり空洞があるみたいな埋まらなさではなくて

ある地点からある地点の間が、ごっそり埋まらないみたいな埋まらなさの話。 

空虚さではなく

まだそこにいないのですが、の、埋まらなさの話。

多分急に寒いからだろうな。

散歩をして歩けども、ある地点にたどり着くわけでもないとは思うんだけど

こういう時は、脳みそをとめて、どこにもいない状態になるのがいいんだと思う。

大変気持ちよかった。



この前、電車に乗ってるとき、急にまわりにいるひとのやさしさにうわっと包まれて
たまごのパックの中に入ったたまごの気持ちになった。

粗雑に置いたら割れちゃうけどね。



散歩の途中に、ふたごのベビーカーを二組見た。

パターソンかよ、と思った。



また毛糸でも買おうと思って下北沢のユザワヤに行ったら、なくなってた。いつのまに。

今度はどこで毛糸を買うんだろう。

なんかさみしいな。 



巻きながら編んでる。



次の芝居の話をしたいんだけど
もうすこし、睡眠と散歩が必要そうです。