バリー・シャバカ・ヘンリー
今更気がついたことなのだけど
『パターソン』のバーの店主と
『ラッキー』のカフェの店主は同じ俳優さんで
私の好きな映画の中でのいつもの場所には
いつもバリー・シャバカ・ヘンリーがいたみたい。
それってちょっと、私にとってもいつもの場所にいつもいてくれる人、みたいなかんじ。
わたしも、バリー・シャバカ・ヘンリー
に、姿勢の悪さとかを怒られながら、コーヒーをどんどん注がれながら、数独をしたい。
ハンバートハンバートの新しいアルバムを買った。
セルフカバーっていいな。
前との違いに、びりっとなる。
好きなものの話を
しかも、時を重ねた好きなものの話をできると言うことは
とても孤独でなくなるものだな、と思った。
たったひとりでこうして文字にするだけで
ずっと孤独じゃなくなるものだな
何かを好きだと言うこと、好きだったと言うことが
何故か自分の信用になるんだな、と思った。
なんとなく、ばらばらの自分が
串刺しになってまとまるようで
あの時も、その時も、今も好きなんだーと思うと
ちょっとは自分がくしにささった団子のように一貫性のある人間に思えてくる。
特にこの頃は、時間ばかりがあって
何もなしていないなあと思うので
何もなしていないことに対する、別にいいじゃんと言う自信はあるほうだと思うんだけど
それでも、ここトーキョーで暮らすためのことにさまざま思いを巡らすと、そんなわけにもいかなかったので、ほら、食べていかなきゃいけないし
ちょっとだけ嬉しかったのだった。
そう思うと、孤独かどうかってのはひとりかどうかってことじゃなくて
自分を信用できるかどうかなのかもしれないなあと思った。
"孤独"と"一人"は同じじゃない
って、ラッキーも言ってた。
ジャバジャバコーヒー用のサーバー、カリタの古い、模様の入ったやつが
古道具屋さんに時々出てるの
あれを家に連れてきたいんだよなあ。
ジャームッシュの本は、昔のバイト先で、辞めちゃう人から譲り受けたやつ。
ものが見てきた景色にも囲まれてるんだな。