関係の妙

お花屋さんで、月の頭に買ったお花の一つに
豆の花があった。

年始、初めての営業の、開店時に行ったから
問屋さんから届いたばかりの花が包まれたまま
お店にひしめき合っていた。

そんな中で、店員さんが
「豆の花っていうのもあるんです」と出してきてくれたのが、この写真の、薄紫の。

ちょっとお豆みたいな形の花。

店員さんが、お水からすっと抜き出した瞬間
豆の香りがして

「ああ!豆だ!」と言ってしまった。

無類の豆好きだもので、迷わず買った。

その、豆の花の、はっぱがこれ。



さやみたいな形があつまってて
ボートが泊まっているみたいでとてもいい。

私の彫刻家の恩師は(私は彫刻はやらないけど)
「あるかたち」をずっと作り続けている。

その話を聞き続けてきた事もあり
かたちにはわけがあると、ずっと思っている。

そらきっと、そのかたちごとの
利便性や効率の良さがあるのでしょう。

昨日、ベッドに寝そべりながら、
育てているオノエヤナギの、まあ背が高いこと〜と眺めていたら

あれ、もしやこの葉っぱ、らせん状に生えている?
ということにきがついた。

しらべてみたら、あたりまえのことで
どうやら中学でも習っていたようなので
10数年越しに理解しただけみたい。えへ。

(互生と、フィボナッチ数列だった)

育てて暮らしていく過程でみつけられて、うれしかった。

わたしの常々気になっているかたちは
「らせん」。

例えば季節。

あれも、春・夏・秋・冬と同じものを繰り返しているけれど
同じ場所に帰ってくるわけではない。

2018の春・2019の春・2020の春・そして2021の春…
と向かっていくベクトルもある。

これが、わたしにはらせん状に感じられるというわけですな。

時をつなぐかたち?
いのちをつなぐ、めぐるかたち?

これ、すごいおろそかにしてるけど、人生の研究課題の一つです。


ところで、かたちの話といえば、

人の顔のなかにも、いいかたちというのが
誰にもあるとおもっている。

「端正な顔」とかじゃなくて
「内側から滲み出るもの」とかでもない
関係の妙、みたいなこと。

他人や植物や何かのそれはよくわかるのに
自分の中には見つけられずにずっといた。

ああ、きっとこれがみつけられたら
穏やかな自信につながるなあと思っていたのだけど

ちょっと、最近みつけたかもしれない。

わたし、自分の顔の、眉毛と鼻の関係が
三ツ矢サイダーのマークみたいで、
よくとぶ竹とんぼみたいで、いいとおもう。

よくとぶかたち。