つぶつぶざらざら



 おいしいつぶあんを買ってきて、おしるこを作った。

友達の送ってくれた、フランスのお塩を少しいれた。

美味しかった。


昔っから、響きの低い音が好き。

音程の高低じゃなくて、響きの低さ。

音に詳しいわけでないから、感覚で言っているだけなんだけど
この頃そのことを再確認中。

音に限ったことでなく、底からくるざらつきのようなものがあるのがとても好きで

例えば紙の質感とか
コーヒーにしたって
絵画にしたって
文学にしたって

なんにでもそれを求めている(いつも飢えて欲している)
ような気がする。

腹式呼吸で歌う練習をするときって
身体が鳴るのを聞く
(骨伝導とおなじだと習った覚えがある)。

あのとき、じーんと振動が聞こえる。

あれに似ている。

うわずみじゃない
地から伝わる振動があるようなもの。

ざらざらしたおしるこはとてもおいしかった。

腹の底から生きていたいね。



小学5年生から使っている裁縫セットの糸をやっと使い終わった。

コートのほつれを直して。