いきつく



書くのが遅くなってしまいましたが
COFFEA EX LIBRISさんのフリーペーパー
「下北ナポリタン」
Dish8まで完走しました。

お手に取ってくださった方、ありがとうございました。

お店のブログでも書いていただいていたのですが
COFFEA EX LIBRISさんは、以前にわたしがアルバイトしていたお店でした。

コーヒーがおいしいことはもちろん
お店の雰囲気がすてきなこととか
そこに集まるひとやものが素敵なこととか
こうありたいなあ、が、詰まったお店で
店主のおおたはらさんと、みほこさんを、いつもかっこいいなと思っています。

当時から迷惑ばかりをかけていてお世話になりっぱなしですが
今回、「文章を書く」というかたちでご一緒できて
自分の仕事ですこしでも協力することができてとても嬉しかったです。

いろんな仕事がなくなっていったり
空気が停滞していた4月に「映画のことを書いて欲しい」ご連絡いただいて
映画のことなんて書けるだろうかと躊躇したのですが
自分の視点から見た映画のことでよいとおっしゃってくださったので参加しました。

コーナータイトルを「なにがすきだったんだっけ」
にしたのは
すこしたちどまって、自分のすきなものを取り戻したかったのと
自分の「すき」という感覚を取り戻したかったからでした。

映画について考える時間は
その映画に出会わせてくれた大切なひとを思い出したり
今の自分自身を形成してくれたひとやことを思い出す時間になりました。

不思議と身軽になりました。
とてもたのしかったです。

映画じゃないので掲載しなかったのですが
WOWOWドラマに「パンとスープとネコ日和」という群ようこさん原作のドラマがあって
それがとても好きです。

小林聡美さん演じる主人公が、長年やってきた編集者の仕事を辞めて
亡くなったお母さんが実家でやっていた小料理屋を改装し
パンとスープのお店を始める物語です。

なんてことはないのですが、何かを決める時っていうのは
なんてことないことの積み重ねなんだろうなあと感じます。

そして日々を穏やかに過ごすひとには
そう過ごすだけの体幹の強さみたいなものが実はあるってこともかんじて
そこがすごく好きです。

さらっと大事な言葉が交わされていて
いつもはっとして
いつも忘れて何度も見返しています。

とくに、伽奈さん演じるアルバイトのしまちゃんが大好きで
ひっそり彼女のように生きていきたいなあと参考にしています。

このドラマを見る時、COFFEA EX LIBRISのことを思います。

これからも、おいしいコーヒーにお世話になります。

本当によいお店です。

深さと暗さは違うんだよ、って友達の言葉を思い出すようなコーヒーがたくさんあります。

浅くて複雑
深くて豊か。