シアター



早い時間と遅い時間の映画館が気持ちいいのと
やっぱりなんか物語を浴びたかったんだな!という気持ちが爆発して

映画館によくいます。

こんなにいいものだったかなあ。

高校生のときは、徹夜で試験を終えた後にかならずミニシアターにいってました。

渋谷のいまはwwwというライブハウスになっているシネマライズとか
ヒューマントラストシネマによく行ったかな。

時々、徹夜明けだからそのまま席で爆睡したりとかして
それでも多分あの椅子に座りたかったんだろうな…。

観に行くたびにチラシを持って帰ってきて
また次が観たくなるんですよね。

この間、ナショナルシアターライブの「Small Island」も観ました。

世界の最高峰の舞台を映画館で観よう!というやつなんですけれど
ひいいやああ最高でした…。

冒頭のほうでテーブルの上に乗っかって、木登りに見立てた瞬間に
「きたー!!!舞台ってこれだから大好き!!」ってガッツポーズしました。

一瞬にして、そこにあるものが別のものに生まれ変わって
景色が変わるって
自分の想像力が信頼されて解放されて
細胞が湧くんですよね…。

1944〜1948頃のジャマイカとイギリスを舞台に物語は展開するのですが
本編の解説でもあったように
歴史物語というよりは人間ドラマで
人間ドラマだからこそ歴史を覗き込むことができて3時間半引き込まれっぱなしでした。

とにかく終始、緩急がすばらしくて
飽きがこないし
話がよく入ってくるし
笑える。

いとうせいこうさんの「今夜、笑いの数を数えましょう」でも
笑いは緩急だって言ってたけど
ほんとそうなんだな…。

その切り替えのクールさが、すごく誠実な作りだと思ったし
演る側にも見る側にも陶酔させないというか
しっかり物語を遂行するんだという使命感みたいなものを感じました。

はあ、すごかったです。

今、youtubeでなんと無料公開されていて
日本語字幕はないんですけれど
英語字幕はつけてみることができます。

私は一度見られたから、英語字幕でなんとなく
ああそんなこといってたなあ
とおもいながら
ひたすら絵のすばらしさを堪能してます。

あそこ、どうやってたんだろうみたいな
鮮やかすぎて追いつかなかった役者や演出の技を
一時停止巻き戻しして確認して

えー!そんなシンプルなことだったの!!
ってなおさら感動してます。

映画も舞台も、いい。

ライブもいい。

暗闇で、何かの結晶をみるって
やっぱり幸せなんだなって思います。

熱くなってしまった…。