コーヒーゾンビ

ジム・ジャームッシュ監督の「デッド・ドント・ダイ」をみてきました。

「デッド・ドント・ダイ」は、"クリーピー"なゾンビ映画で、私、ゾンビ映画を映画館に観に行ったのは、初めてかもしれません。

自転軸がずれて、死者が蘇るという物語なのですが

呻きながら蘇るゾンビをみながら
果たして私は、ゾンビになれるだろうか…と思ってしまいました。

なれるとしたら何ゾンビなんだろう…

ゾンビになってまで欲するものが、もしかするとないんじゃないかしらと思ってしまい
少しゾンビが羨ましくなりました。

時々、毎日家を出る前に何か一つ心残りを作っておけという人と

家を出る前には絶対にけんかをするなという人がいる気がします。

私はどっちだろうな。

でも多分、「デッド・ドント・ダイ」の世界では、これはどっちでもいいんだとおもいます。

はたちごろからの持論ですが、
形あるものは、きちんと朽ち、失せて
形なきものは、できる限りいつも新鮮な息を吹き込み、新しいままであれ
とおもっています。

おもいみたいなものは、
言葉にすると気が済んでいるくせにそこにしばられて
いつのまにか中身が抜け落ちてることが、よくあります。

だから持論も本当は待つべきじゃないなとおもいます。

そんなわけで、
これからも適切に歳をとりながら
だけど積極的に裏紙などは使っていきたいなとおもいました。