リブ・リブ・リブ



朝劇下北沢の拠点でもあった
下北沢のCAFE VIZZさんが、閉店しました。

行けるメンバーで、挨拶に行ってきました。

昨年から、居酒屋に内装が変わっていたのですが
このお店には変わらないものがありました。

以前、朝劇下北沢の「いつものいつか」という作品で
下北沢の街が変わりゆく中で、変わりながらも残ってきたお店という設定で
VIZZを舞台に公演していました。

そのときは、変わらないものってなんなのか、空想でしか語ることができませんでしたが

ここにある「なんか」もう
「なんか」みたいなものが変わらないんだなと思いました。

その「なんか」は一朝一夕のものなんかではなくて
誰かや何かとか限定されたものによるものでもなくて
数多の時間、そこに重なってきた人や事や目に見えないもの
全部の堆積なんだとおもいます。

作ろうったって作れないです。

わたしがはじめてVIZZで、客席で
朝劇を見たときからその「なんか」はあって
ああ、銭湯みたいだなあって思った。

大衆浴場みたいに、もうほんとにいろんな人が
なぜかこころを一番素肌に近い状態にして
まどろみあってるみたいで

はじめてくるのになんでこんなことになるんだろうなあって
不思議で仕方なかったです。

昨日、オーナーの岡部さんと黒川さんとお会いして
ああ、このお二方の人柄からはじまっているんだなと、あらためておもいました。

かっこよかったです。

きっとVIZZがなかったら、朝劇下北沢の歴史は続いていなかったように思うし
そだった土地の風土が味に影響するみたいに
朝劇下北沢の味をつくったのは VIZZでもあるっておもいます。

とても大きな、大切な場所です。

本当に、ありがとうございました!


「なんか」が堆積してできている場所なんだけど
あの場所に行くと、その「なんか」が一瞬にして沸き立つ、よみがえるって事がすごいんですよ。

だから、場所は大切なんですね。