同居

再生していた豆苗が、わたしのからだになってしまったので
家にわたし以外の生き物がいなくなった。

なにかお花をつれてこようかなあ、と
スーパーの帰りにふらふらしていたら

小手鞠のおはながおわったので
ご自由にお持ちください、と切り枝が置いてあった。

こころのときめきが急上昇して
両手に抱えて、家までの道をるんるん歩いた。



さしているのは、花瓶じゃなくて
ビールの器。

オンラインでビールを飲むたび
「なに?それ、花瓶?」
といわれるので、いったん花瓶にしてやった!

ちょっとおこっている!

でも、一度したがって花瓶にしてみた。
知ってる、みどりだってはえるくらいうつくしいこと。

でもあなたはいつもわたしのビールをとびきりにおいしくしてくれているよ。

またビール飲もうね。
(なんにでも語りかけるようになってきた)

生け方とか無視して、豪快にさしているけど
とりあえずいいかしら。

狭い部屋だもん、
生きとし生けるものはのびのびやろう。

テーブルには小さな花瓶で、小さな小手鞠。

小さなつぶつぶが、いいね。

一緒にさしてるのは、おすそわけしていただいたディルのお花。

大きく見るのと、小さく見るの
ぜんぜんちがうすがただなあ。