あずきへ

3時間くらいかけてよなよなしずかに時を共にした
ゆであずきを床にぶちまけた。

あのしずかなるひと時が
一瞬にして床に叩きつけられて
(自分でやったんでしょうが)

世の無常を感じました。

ここで短歌を。

あの晩に
芯を溶かして
くれたのに
今はもうただ
床板のシミ




今日はその後も
コーヒー豆をぶちまけ
ドアで親指をわりと強めに挟み

3度、本気で腹から声が出ました。

一人暮らしって、声を発さなくて
気がつくと息が止まっていることもあるんです。

とても息ができました。

ありがとう。
いい薬です。




悲劇の前に、あずきミルクプリンを作りました。

各地のワンカップにつくったので
気分は小旅行です。

これは新潟の雪男ワンカップ。

思い出と、今ここにあるあずきミルクプリンを
共に味わうって寸法です。

あと、床に消え去った彼らのこともね…。

本当にごめんなさい。

一応拾って
どうするかわからないけど眺めています。