電車の中でジャンプしてもどうして同じところに落ちるの




電車で遠くに行くのが好き。

小田急線の果てには江ノ島があって、昔よく学校帰りに乗っていた。

今でも急にお休みができると、小田急線に乗って、その果ての片瀬江ノ島に行く。

海が見たいのも、そうなんだけど

電車で遠くに行くのが好き。

私は動いていないのに、電車が動いてくれていて
私は動いていないのに、同じところには止まっていないから
おもう存分、考え事ができるかんじがする。

時間だけが進んでいて、なにも進んでいないときに
時々焦る。

焦らなくていいのはわかっているけど。

だから、電車が運んでくれると安心する。

なにも動かなくても、ひとまず最後には江ノ島にたどり着くから。

不純だ。江ノ島に失礼。

だけど、たどり着いたら、江ノ島を楽しむ。

海を見ながらコーヒーか缶ビールを飲む。

それで、また電車に乗る。

今はそれはできないけど、思い出すだけでも好きな時間。

料理中の単純作業が大好きなのは、
電車で遠くに行くのが好きな理由に似ているかもしれないと思った。

手が動いている間は、ロスタイム、みたいな。

慣性の法則、みたいな。ちがうか。

だから考え事におもう存分没頭できる。

なにも動かなくても、ひとまず最後は美味しい料理にありつけるから。

先週からはじまった、米内山陽子さんとの「脳内トリップ」。

ヨナさんのトリップと、わたしのトリップが
「お〜元気?」ってかんじで出会って、映像を作ってる。

なんにも動かないのもいいよね。

自分が思ってるなんかよりずっと
勝手になにかは動いてるわよ。

あせるでないよ〜
あせるでないよ〜

なんも動かない5分弱です。
みてみてくださいませ。

「脳内トリップ」

ゆっくりいきましょう。




これは余談ですが、この記事がおもしろいよね。
「電車の中でジャンプしてもどうして同じところに落ちるの」

動いている手が電車だとして、動いている思考が電車の中の人だとしたら

たとえば単純作業の手が急に止まったとき、思考は走り続けてたらショートしちゃうのかしら。

こういうわたしの頭じゃどうにもたどり着かないことを
えんえん考えてます。

おもしろいから。