わたしには、友だちがいる。

おもわぬところで気にかけてもらっていることを知る。

そんなことがたくさんあって、たくさんの友だちを知る。



読みかけの本や、まだ読んでいないが読みたい本が、家の中にいくつもある。

本は私のことを気にかけはしないが、それぞれに言葉をたくわえてそこにある。



知らないことがたくさんある。

知っていることはほんのわずかで、生きているうちに知ることのできることも限りある。


わたしには、友だちがいる。

生きているうちに何度会うかわからないけれど

またね、と言い合う、友だちがいる。