嵐の前のはげしさ

舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These~第三章 嵐の前~』
大阪公演を終えて、無事に全ての公演を終了しました。

ご来場いただいた皆さんへ、本当にありがとうございました。

客席にお客さんがいるのをみると、すごく嬉しかったです。
「客席」なので当たり前なのですが、全然、当たり前じゃないんです。
とても感謝しています。ありがとうございました。

キリンジの『drifter』の歌詞のごとく、いろんな人がいていろんなことを言うのが世の中で
お金が全てだぜと言い切れたならきっと迷いも失せるのが世の中です。

そういうことをずっと考えていました。

いろんな人がいて、一緒に生きてて、
ひとりひとりに、いろんな人生とか思いとかを持っていたり
持っていないようにしていたり、忘れちゃってたりする人もいて。

でも生きていて、生きている人で、社会は回ってて。

そういうことを眺めてると、時々、言葉が出なくなるというか、身動きが取れなくなるというか、手も足も出なくなりそうになるんですね。

でも、迷った末に、狭くなったその視野からなにか小さな小川が湧き出るように、自分にとって本当に大切にしたいものが見出せたりもします。

なんの話だったでしょうか。

そうだ、人が集まるってことでした。



舞台って何かな、って思うと、人が集まるってことだなと、思ったりします。

今回、作っている人たちも、観に来てくれる人たちも、みんな含めて、本当にたくさんの人が集まっていたなあと思います。

人が集まって起こること。

一人では起こらないこと。

それが、とても、楽しかったです。



銀河英雄伝説は、戦争の話です。

遠い遠い未来でも人類は戦争をしているのかと思うと、うんざりもします。

戦争もまた、人が集まって起こることだなと思います。

人が集まって、起こること、起こせること。

自分は何を選びたいか、どう生きたいか、考える日々でした。



戦争は、したくないです。

いろんな人がいて、いろんなことを言います。

いろんなことを教えてくれます。

これからも、人と集まって、何かをしていきたいな、生きていきたいな、と思っています。

正直で、芯の熱い人たちにたくさん出会えて、良かったです。

本当にありがとうございました。