行ったり来たり

東京は、嵐が去って、晴れました。
着る洋服がわからないなあ。
こんな日に冬のコートをおろしてしまったけど、暑いなあ。

さて、木曜日に舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These〜第三章 嵐の前〜』が開幕しました。


そしてもう、明日には東京公演が終わってしまいます。嵐。

幕が開けてみて、急速にシンプルな心持ちになったのは、たぶん、来てくれるお客さんが、目に見えたからです。

ここにいる人たちに楽しんでもらえるように力を尽くそう!と、ただ思えるようになりました。

物事を複雑に考えれば、繊細に見えるわけではなくて

シンプルに考えるほど、視野が広がり、微細なものを受け取れるようになることもあるのだと思います。

最近はそんなことを考えています。

舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These』って、「2.5次元舞台」と呼ばれたり、呼ばれなかったりします。

私はあまり、ジャンルというのはよくわからないのですが、この舞台を分類するのは難しいような気もします。

舞台を観るとき、その作品の描き方の、なんというか「ビット数」のようなものに合わせて、自分のみるピントを調節するような感覚があります。

この作品はこのくらいの大きさで描かれているものなのね、と、了解して作品をみるようなかんじですね。

もちろん、本作にもそういったスケールの統一感はあるのですが、よく目を凝らして観ると、その「ピント」がギュイギュイと動き続けるような描き方になっています。

「ドーン!!!!!!!」と「カサカサッ…」が、共存しているような。

その複雑さ、ほんのすこしの不器用さのようなものが、実は作品のチャームポイントだなあと個人的には思っています。

小劇場、大劇場、いろいろな垣根をこえたところでご覧いただけるとおもいます。

その忙しいピント調節ののちに、
「なんかたのしかったー!」と、シンプルに思ってもらえるように、今日も頑張ります!




舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These〜第三章 嵐の前〜』
原作 田中芳樹
演出 大岩美智子
シリーズ構成 高木登
脚本 米内山陽子

東京公演 Zepp DiverCity
2019年10月24日(木)〜27日(日)

大阪公演 Zepp Namba
2019年11月2日(土)〜3日(日)

前回公演までのダイジェストはこちら!
かなりわかりやすいと思います。ご観劇の参考に是非。

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