石の上にも三年




こんばんは。

9月ですね。

昨日、鵺的「悪魔を汚せ」再演の、すべての稽古を終えました。

再演というもの自体、私は初めてに近いのですが、今まで感じたことのないことを感じている毎日です。

同じ作品に触れると、違うことによく目がいくようになります。

理科の対照実験みたいなものですね。

その違いを、どう調理していくのかということと、何よりもこの作品は一体何者なのかということを考え続けています。

まだまだ答えは出ていませんし、探し続けるのだろうと思います。

私はこれまで、自分自身を助けるために芝居をやってきたようなところがあると、以前にも話したかもしれません。

そして、そこから少し離れたような心地がしていました。

じゃあ今私はどこへ向かって芝居をするのかなと考えて、考えていました。

でも、今日ふと、

少しバランスは変わっても、
結局変われない、変わらない自分のためにも、芝居をし続けるのかもしれないと思いました。

少しずつ、誰かへも手を伸ばしていけたらいいなと思いながらも

変われない、変わらない自分とも向き合い続けて、作品を作るんだろうなと思いました。

そう簡単に変わらないし、変われます。変わりますね。

なにがエゴで、なにが他者を思うことなのか

そんなことも、「悪魔を汚せ」の物語の中の家族と関わりながら、ずっと考えています。

考え続けることが、できることの、大きな1つなのかもしれません。

少しずつ、少しずつ、ぐるぐる回りながらも、進めたらいいなと思います。

脚本に置いてある言葉の、水を含める限界値みたいなものがとても大きいので
本当によく変化します。

全く不思議な本です。

からからだったり、びちょびちょだったり、そんな風に感じています。

どんな風に感じてもらえるのか、とても楽しみにしています。

ご予約、ご好評いただき、本当にありがとうございます。

何よりもこのご期待が、変化だなあと、しみじみしつつ、ただただエネルギーにかえてお返ししたいとおもっています。

楽しんでいただけますように。

9月5日、開幕です。

最新のチケット情報

ご予約はこちら