サラバサヨナラヨカナーン!!



waqu:iraz05「サラバサヨナラヨカナーン」を観てきました。

オスカー・ワイルドの『サロメ』という戯曲をもとに、12人の女性たちで作った作品。

女性たちの肉体や言葉や生き方…を通し、女性であることへの怒りや苦しみや葛藤、女性の女性に対する妬みや嫉みや憧れや…書き表せないことが、繰り広げられます。

年齢も、生きてきた時間も、タイミングも、境遇も様々な12人の女性。
日々突き当たる事柄や、女性として突きつけられる事柄。

それぞれの実感が、みっともないようだけど切実で、何よりもかっこいい。

どんな負の感情も、あんな風に肉体で表現できるなら、最高にかっこいいと思いました。

あっぱれとおもいながら、涙をこらえて拍手していました。

waqu:irazの作品を観るのは二度目だと思うのですが、生きている当たり前の、その前、さらに前まで遡り、いつの間に作られていた枠組みをなくすところから思考させてくれます。

女であることを、これでもかと穴が開くほど見つめた先に、本当に穴が開いて、生きていることを讃えてくれるような作品でした。

歳を重ねるごとに、無敵さを失い、無力さを感じることが増え、言葉を発することすら不安になることも増えましたが、
生きてきたぶんやわらかくしなやかになってきた女性たちの姿に、すくわれました。

大切な友達、関森絵美ちゃん、目がくらむほどかっこよかったです。

生きてきて、今ここ、ということが全力で体現されていて、本当にかっこよかった。

どこまでも、どこにでも、行って欲しい。
それをいつも遠くや近くから見ていたいです。

私も、頑張る。

「サラバサヨナラヨカナーン!!」って叫んで笑いたい気持ちです!



waqu:iraz05
「サラバサヨナラヨカナーン」
2019年7月12日(金)〜14日(日)
演出/振付 小林真梨恵
会場 スタジオHIKARI