つづく



こんばんは。

一日の終わりに、ああ楽しかったなあ、とおもう毎日が続いています。

品田誠監督作品『不感症になっていくこれからの僕らについて』
テアトル新宿での上映が近づいてきました。

この映画は2017年の秋に撮影した作品。
当時は多分、誰も、2年の時をかけてテアトル新宿で上映してもらえるとは思っていなかったはずです。

私も、何も、考えていなかったなあ。

ただ、2年前のその時は、きっといろんなことの変わり目で
ちょうど撮影の時は、新しく生まれ変わってまだ出来たてのうすい皮膚のままそこに立っているような感じでした。

(実際に、皮膚がとても弱っていて、一度皮膚をリセットしたタイミングだったのでそういう思い出なのだと思います(笑))

当時の自分の書いた記事を読み返したら「復帰作のようだった」と書いてあり、確かにそうだったのだろうなあと、改めて思いました。

ちょっとあやういくらい、柔らかい状態で、参加させてもらった記憶です。

そして2年が経ち、また今、ひとつの変わり目に立っています。
我ながら、忙しい人間です。

映画の中にいる自分が、すごく別の人のようです。

先日、品田監督に久々に会った時に
「昔から役者をやっていると、その時その時の記録が残っていて、いいよね」と言われ
ああ、本当だなあ、と思いました。

ちょうど、ふとしたきっかけで14歳頃の自分の出演映画をみたあとでもあり、とても響いたのです。

この頃は舞台に立つことの方が多く、常に今、今、今にしか残らないものをという気持ちで立っておりますが

こうして映像が残っていると、他人のように感じられる距離まで離れて、振り返ることができるのですね。

本当に貴重な経験を出来ているのだなあ、と、初めて実感しました。

たくさんの出会いに、本当に感謝ですね。

続けてきたから思えるご褒美なのかもしれない、と思うと、奇跡的に繋ぎ止めてくれたいろいろな出来事や周囲の人たち、過去の自分にも、感謝です。

長々と身の上話をしてしまってみっともないですが、上映を前にそんなことを思っているこの頃です。

品田監督は、同い年の、貴重な仲間の一人だと思っているのですが、ところどころで、大切なことを思い出させてくれます。

まず、人を大切にして、誰よりも行動するその在り方が、何よりの信頼を証明していると、いつも尊敬しています。

作品における彼の眼差しも、生きることをきちんと、あちらこちらから自分の手で触れ直し、感触を確かめ、あるのだ、と再認識しようとするような真摯さがあるなあと思っています。

そんな「向き合い方」に、映画を通してたくさんの人にも触れてほしいなあと、勝手ながら思っています。

今回は新作『鼓動』の上映もあります。
私もまだ観ていません。とても楽しみです。
今回がワールドプレミアになるそうです。

田辺・弁慶映画祭2019 映画.com賞受賞
『不感症になっていくこれからの僕らについて』
2019年7月5日(金)〜8日(月)
テアトル新宿にて連日21:00よりレイトショー!

同時上映
7月5、6、8日
『Dear』
『鼓動』(新作)

7月7日
『ノンフィクション』
『マヨネーズラブ』

全70分ほどを予定しています。

前売り券
1000円
テアトル新宿受付にて発売中!

私も期間中毎日劇場にいる予定です。

ナタリーさんに特集していただきました!
https://natalie.mu/eiga/news/336895