わたし、あなた

着たい服を着よう
と、思いクローゼットを開けて改めて考えてみると

着たい服が、あんまり、なかった。

だから、あんまり着たくない服を着て出かけて

やっぱり違うことを感じて

帰ってきて、すぐに捨てた。

そんなここ数日だった。

着たい服といえば、ジーンズにセーターみたいな

着心地と肌馴染みのいい服。

洋服に特別な「鎧」みたいな力を求めていた時期があったこと
今になって、気がついた。



昨日みていた映画『once』の中で着ていた服
すごくよかった。

人と人の距離もよかった。

人と人の間に、皮膚の外に、服がある。

自分のためだけに着る服はいいなと、今、思う。

自分に素直な服。



舞台『わたしの、領分』
最終稽古でした。

「わたし」の物語だからこそ
終演後には、「わたし」から離れて

誰かを素直に思えるようになりたいですね。

もっと素朴に率直に。

ジーンズにカーディガンの衣装が、映えるくらいに。



10月18日〜21日
大泉学園ゆめりあホールにて
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