たっとむ



日曜日の夕方に
『ちびまる子ちゃん』と『サザエさん』を見るのが大好きでした。

舞台『バクステ』
昨日、日曜日の夕方
無事に幕を下ろしました。

たくさんの皆様にご来場いただき、
誠にありがとうございました。

当日券に並んでくださった皆様も
遠くからご声援いただいた皆様も
ありがとうございました。

稽古が始まったひと月前から

まいにち、あの大好きな日曜日の夕方のようでした。

お風呂の湯気の匂いのするような

夕飯の香りに胸を踊らせるような

心身の緩みきった時間に
周りの誰かを「かわいらしいなあ」といつくしむあの気持ち

子供の時のように朗らかな日々を

まいにち、あじわいました。



心も想像も豊かな人たちで物を作るまいにちは

本当にゆたかで寛げる日々でした。

そのぶん、自分の至らなさを見つめることも多々あり

人として、どうあるか、とても考えました。

いつか「元気で可愛くいなさいね」と言われたことを

元気で可愛い人を見て、思い出しました。




一緒に作る一人一人を、
また、物語の中に出てくる一人一人を

本当に愛しく思い、尊敬していました。

きっとそれは、演出の川本成さんが
この現場を、この作品を作る眼差しそのものが

慈しみと尊敬にあふれていたからだと思います。

物事を、どう見るか

誰かをいつくしむ眼差しは伝播し

「元気で可愛くいる」ことも伝播するのだなあと

朗らかなひとつきをふりかえっておもいました。



また、たくさんのお客様の笑い声に

温度の伝播を感じました。

たくさん受け入れてくださって、ありがとうございました。

ここにいられたことを誇りに、

そしてまた出会える自分で居られるように

これからを歩いていこうと思います。



おいしいものをおいしいと
うれしいことをうれしいと
素直に言える楽しい日々に
心からの感謝を。