ただいま




気持ち良い風が吹く場所で
コーヒーを飲む。

ああ、この時間のために働いているのだなあ

とおもわずつぶやく。

好きなことを仕事にしているのに贅沢だ

とわかりつつも

「仕事」とはそういうことだよなあ、と思う。

好きなことを仕事にしているからこそ

オンオフのスイッチは
自分でしっかりと設けなきゃならないのだな。

6月の舞台『バクステ』の台本が届き
コーヒーと共に読んでいます。

舞台裏で働く
職人たちのお話。

そんなことを考えながら読んでいたら

私が言うことになるであろう台詞に
なんだか救われてしまいました。

信頼できる役に出会ったなあ
とおもいます。

こういう感覚は久々で
ちょっとうれしいです。

新しい大切な人ができた気持ち。

普通に生きるって本当に大変です。

生きているだけでお金がかかります。

そんなただの大変な日々もあれば

ただの気持ち良い風とかただの美味しいコーヒーが

生きていてただ一番幸せだったりするから不思議です。

そういう「ただの」お話になる気がしています。

『バクステ』
作 堤泰之(プラチナ・ペーパーズ)
演出 川本成(時速246億)
6月13日(水)〜17日(日)
赤坂レッドシアター
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