とわのはんじゅく



オフィス上の空プロデュース
火遊びpray.08
『焔の命ーー女優の卵がテロリストになった理由』

無事に全公演遂げました。

ありがとうございました。

幕は開くけど、下りない
そんな舞台でした。

客席と、舞台の境目を曖昧に

現実と、虚構の境目を曖昧に

それが一つのテーマでした。

どこまで境目を滑らかにできるか、見えないようにできるか

大きな課題でした。

そしてその課題を遂行するには

あまりにも今回の作品と役柄は
果てのない闇の中にありすぎて

初めて食いつぶされるかと思いました。

不安定なところに立とうとしすぎて
幾度となく転びかけました。

舞台の上に立つのがここまで恐ろしかったことはないです。

それでもここまでやりきれたのは

この作品を共に作ってきたひとたちが

みな誠実で、健全であることを大切にする人たちだったからです。

そして、客席から支えてくださるお客様がいたからです。

このことをいつも以上に強く実感しました。

本当にありがとうございました。

タイトルにある「女優の卵」である「佐伯真理子」を描くために

たくさんのひとりひとりが尽くし

一秒一秒が作られていきました。

私は佐伯真理子ではないけれど
福永マリカとして、共演させていただいた全員に支えていただき

その一秒一秒を過ごせました。

立たせてもらった、という感覚がとても強いです。

感謝しかありません。


今回一番よくわかったことは

「演劇は、演劇である」ということ。

転びかけてよくわかりました。

虚構と現実の境目を曖昧にするためには

何よりの精巧な技術が必要です。

「演劇というのは、誠実に嘘をつく仕事かもしれない
だとしたらすてきだ」

と、2014年に月刊「根本宗子」『夢も希望もなく。』に出演した時に
思い、書き残したことを今ふと思い起こしました。

そして今、確かに、そう思います。

虚構に食いつぶされたらおしまいです

肉体を蝕まれたら、そこに立つ肉体はありません

これからも誠実に嘘をつき続けようと思います。

やさしい嘘も
つよい嘘も
かなしい嘘も
いじらしい嘘も
いとおしい嘘も
おおきい嘘も
ちいさな嘘も

どれも丁寧に、つき続けようと思います。

ご来場誠にありがとうございました。





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