おいしい

靴を新調した。

きもちいい靴で歩くのは

きもちいい。

歩幅もおおきくなり
姿勢がしゃっきりする。

ずんずん

角の取れてきた春の風を切って歩く。

緑道沿いは萌黄色の空気がせせらいでいる。



ごはんがおいしい。

ごはんって、こんなにおいしかったかなあ

とおもうくらい、ごはんがおいしい。

そんなことを、この数日ずっとおもっていたんだけど

こうしてだまって

どうでもいいことだとおもいつつも、文字に起こしてみたら

なんか泣けてくる。

どうしてこんなに、ごはんがおいしいかなあ。

わからないけど
わからなくていいか。

ずっと

できるだけずっと

ごはんがおいしいと、いい。