しゃぼん

ひさびさに客席から拝見した鵺的の公演が
おもしろくておもしろくて

あらゆる方角へ嬉しさが広がる。

本当に、みることができてよかった。

じわりじわりとその実感が広がって

うんうんとうなずいている。

さいきん、よく、気がつけばうなずいてしまう。

なんというか
今の自分の、ここの、ここちに

納得したり、いいな、とおもったりして

つい、うなずいてしまう。


そんなふうだから

こころのなかにはもわもわと
なにかが沸き立っているのだけれど

ことばになるものではなくて
ことばになるまえが完成形みたいなものたち。

沸き立っては消えるのを
ずっとながめてる。

うなずきながら
よし、よし。

なぐさめるのでも、落ち着かせるのでもなくて

車掌さんが指さし点検するのに一番似ているかも。

そんな現象が今起こっていることを
せめて書き残すのが

今できるせいいっぱいのようにおもう。