くろわっさんらいず

よなよなクロワッサンをつくりました。

なにかをつくりたくてたまらなくて

そういうとき、手の込んだ料理に
いちにちをついやしたいとおもうことがあって

そんなきぶんだったので、

クロワッサンをつくりました。

レシピをさがすと相当むずかしそうで

なんども失敗してやっとのことでできたというひとが目立って

つくるまえからあきらめモード。

たべられるものなどつくれないだろうと

それはもう、ねんどあそびでもするようなきもちで
とりかかりました。

よるの11じからはじめ

きじをねかしたりおこしたりをくりかえし

わたしはもちろん眠らずによるをすごし

あさの4じに仕上げのオーブン。



お?もしや、できるのでは?
ひょっとしてまさかこれは
クロワッサンでは…?



…で、できた

うそ、やだ、できた…

こ。これはクロワッサンだ…

じぶんでつくりはじめたくせして

ねんどあそびのつもりしかなかったので

ほんとうにおいしいクロワッサンができあがって
おどろくしかないわたし。

じぶんいがいのなにか偉大なもののちからをかんじる。
(そうだよ、先人がつくってくれたレシピのちからだよ)

ねかせたりおこしたりするひまな時間に
ラタトゥイユをしこんだわたし



いいしごとした。

あんた、いいしごとしたよ。

あさひがのぼり

クロワッサンは焼きたて

ラタトゥイユはとろとろ

おはようといわんばかりに
みんながよきころあいでそろいました。




ああ、なんというながめ。

うつくしや。

つくるって、課程も、完成したときの眺望もたまらない。

ちなみに父はきょう新生姜を漬けていたらしい。

子供の頃もやたらと工作していた父の姿をふと思い出し

つくりたい衝動は父譲りなのだと気付いたのでした。