いのりのかずだけ
それなりにやることがある。
やることがないとおもっているときだって見ていないだけで、
やることなんていくらでもあるので
ただ見えるようになったのだと思う。
瞬間に過ごし、瞬間に感じていると
それなりの速度で推移していく。
昨日何も見えていなかったかと思えば
今日は無数の何かが見える。
いつもそういう速度の中にいるので
明日の私のことは私もわからない。
そういう意味では、人生丸ごと忙しい。
いろんな人に会っていろんな話を聞いたけれど
みんな全然違う意見なのに
みんななるほどとおもった。
みんな自分の人生の中で、
見つめて生きているから当たり前のことで
ああ、昨日も同じこと言ってたな。
長いスパンでやりたいことがぼんやりうかびはじめて
今年の夏が終わりそう。
8月の前半は布団から出るのも大変な日々だったけど
今は遠くに行きたくて仕方なく
布団の中にいた時は、布団の中が全世界だったけど
半月で抜け出せるんならあの全世界もわるくない。
蓄える季節に向かっていくけれど
私はまた動き出しそう。
皮膚の下に動く脈や
土の下にうごめく命の
もぞもぞ、どくどくいうのが
すこしずつきこえてきた。