はちはつ

こんばんは。

家からコンビニに行くような距離でも靴擦れをするような靴を、気に入って履いています。

いつもの帰り道にある部屋がお引越しをしていました。

お店のカレーは上等だけど、家の味のルーカレーは一番おいしいとおもいました。

夕立はまだよくて、今にも降りそうな空は一番くるしそうだなとおもいました。

近所の喫茶店でいちばんやさしそうな珈琲豆を買いました。

そんな風景のきょうは

おもいもよらず、4歳くらいからの自分と
ここ4年ほどの自分を

深く呼び起こし
たどる時間に会いました。

ああ、そんな風に生きてたなとか
ああ、そんな風でたすかったなとか
なにがかなしかったとか、うれしかったとか、いとしいとか、とかとか

ひとにはなすと思い出したり知ることがあって

けっこうに鮮烈な時間でした。うん。

かみしめるように、うん。

いまだからはなせることっていうのは

過去を乗り越えて、ということではなくて

これからをもみすえて、

過去と未来の間のいま、
この瞬間だからはなせるいま

というのがあることを知りました。

毎秒踏みしめたり、
立ち直したり、
光を見つけたり、
息をついで、

そんなこれまでもこれからもつづく
瞬きの連鎖の中で、いまだからはなせること

いまだからここにあること

そういうものがあることを実感しました。

どんな瞬間も、瞬間を繋いでくれる溶剤が
それは無機的なものでも、有機的なものでも、あって

奇跡的に今があります。

ありがとう。