奇想郷



鵺的『奇想の前提』
稽古がいよいよはじまりました。

作 高木登さん
演出 寺十吾さん

昨年5月に上演した『悪魔を汚せ』のタッグ、ふたたび、です。

時を経て今、ふたたびその場所にむかうとき

自分がどこにいられているのか

今どのようになにができるのか。

ひたすらに気が引き締まるおもいです。

これから一ヶ月、どんな時間になるだろう。

今回はできるだけ遠回りできないかなあと、密かに考えています。

それで、できるだけ多くのものを拾い集めて、捨て去りたい。

今はひたすら、或る感覚を呼び覚ましています。

徐々に景色が見えてきて

身体の芯を通して、言葉が溢れるようになるのを

じっくりじっくり待とうとおもいます。


そうそう、これは少し関係ないのだけど

稽古初日の帰り道に、ものすごくうれしかったことがあって

10年くらいその勇気でがんばれるな、とおもいました。

自分になにができるのか、疑えばきりがないけれど

うれしいなあとかんじたことは、かき消さずにたいせつにうけとめようって

このごろよくおもいます。






鵺的第十一回公演
『奇想の前提』
7月21日〜30日 中野テアトルBONBON