よのつき

舞台が終わってもかわらず

日々が光の速さですすんでゆく。

かわったのは

すぎてゆく、というより、すすんでゆく、
という感じになったこと。

25さいの春は、こういう速度なんだとおもう。

いいとおもう。

いいとおもう。

光の速さ、なんていうと忙しげだけど

実はとってもたっぷりすごしていて

毎日花が開いたり散ったり、緑が芽生えたりするのを

ずっとみている。

たくさん息をして、風の声を聞いて、

うんうんうなずいたりしている。

おもいたって、1年前の雑記をよみかえしたら

1年前は、1年前の、今があって

その瞬間をきちんとみつめているわたしが、
そこには、今も立っていてくれて

それがすごくこころづよかった。

24歳のわたしは、かわらず、今を生きてた。

すぎた時間はなくなることはなく

いつもいつまでも、その地点で、
すっくと正立してる。

今のわたしも、きっとそうであれているって、おもう。

あたらしい風が吹いている。

今に全身をゆだねて

風の声をきいて

肌でかんじて

ここにあるすべてをだきしめていきたい。