かなめ

演劇って必要かな、と思うことが

ちゃんとある。

演劇をしている人間だから、こそ

ちゃんと、ある。

芸術なくたって生きていける問題は

たぶんもう永遠のテーマで

それでもそれを作り続けていると

それなりにぶつかる。

だから、よい演劇を観ることができたときは

もう、とてもとてもうれしい。

存在してていいんだって思えて

とてもとても、うれしい。

人の人生を変えようなんて、そんな大層なことは思わない。

だけど

生きてていいよ、今日も、明日も、

って思えるようにいたいし

観てくださった人もそう思ってくれたら

とてもほっとする。



必要じゃなくったってつづける。

わたしがわたしを必要とする限り、つづける。