ヒリング



とてもヒリヒリしている。

もっともっと皮膚が薄くて

だからこそ、岩でできた壁でがちがちに守っていたころ

それでもどうしたって

外側の全てが染みて痛くて

それなのに自分ってどこまでなのか

どこからが他人なのかわからなくて

だから壁を自分の手で設けなきゃ

いられなかったあのころ。

ひとつの映画をきっかけに

そのころの感覚を肌で思い出して

やっと、人間が見えて来た。

Superendroller
『monster&moonstar』

稽古が進んでいます。

同年代の、気鋭の人が揃っているから

ただでさえその翼がばさばさと触れ合って

音や感触があります。

「わたしなりの正義」を

全身で信じてぶつかりあうしかできなかった

あのころを生きます。

そのわずかな世界の、わずかなひろがりは

きっとだれにも届く気がしています。



Superendroller
『monster&moonstar』
at VACANT原宿
3/24-28