銀と青

きのうは、朝から電車に乗っておでかけした。

おでかけ、ってきぶんになるのはとてもよいことで

カバンをぶらさげ、るんるんだった。

銀ぶら。

むかうは銀座。

オハ劇といって、朝劇の兄弟のような催しをしているカフェサンクさんに

やっといくことができた。

きのうはオハ劇ではなく
トークイベント。

『1時間目「総合」の授業 〜広島の中学生たちが教えてくれたこと〜人間の鏡〜』

チャイムがなって、本当に中学生みたいな心持ちになったら

校長・右近良之さんの登場。

そう、朝劇の産みの親で、今はオハ劇を主宰されている右近さん。

そのお顔をみただけで、華やぐ1日がはじまったようなきもちがした。

朝劇のメンバーになってから、

こうしてお客さんとして
早起きをして
おでかけをして
何かをみにいくってこと

してなかったんだって気づいた。

朝劇が大好きな理由を
はじまりのわけを
思い出した感じがして

ほんとうにうれしかった。

そう、これだったんだ

朝という時間と空間にこだわってきた理由。

別の地で、別の朝がおこなわれているということは

いつでもフラットなお客さんとして、
この朝を迎えられるということなのだな。

いろんな場所に朝が起こるって
すごくしあわせなことだとあらためてかんじた。



トークイベントは、
宮原将護さん、今村裕次郎さん、岡本苑夏さんによるもので

お三方が、広島の中学生と文化祭で上演する演劇を作った時のお話だった。

広島。

わたしもこの春、将護さんや裕次郎さんと、
朝劇を開催しにいった場所。

お話をききながら、

あの地で感じていたことと重なる思いをたくさん見つけ出した。

広島に朝を起こしたい!

そんなおもいだけで走り切ったあのときのこと。

あのときのわたしたちは、

中学生みたいだったかもしれなくて

だけど

そんな、青さ、みたいなものだけが力になるときがある。

そして、15歳でも24歳でも

50になっても80になっても

ひょっとするといつだってそうで

はじめのいっぽや、
なにかをしてみようとおもうことは

いつだってこわくて

たのしいのだということ。

うまくいえないけど、とてもかんじた。



その瞬間にしか発することのできない青い力

それをいくつになってもみつけていきたいな。

自分のリズムで、
自分のタイミングで、いいから。

いまだ!という瞬間に

いつも素直で、敏感でありたい。

いまだ!と感じて選んだこの朝は

好きだなあ、と思う人たちとすごせる

とびきりしあわせなはじまりだった。