朝の素

ぐるっと一周したみたいな気持ちになったのは

はじまりのひとにお会いできたからでした。

朝9時からの一人芝居『朝一人』

22日は、トークゲストに右近良之さんが来てくださりました。

右近さんは、朝のカフェでのお芝居『朝劇』の生みの親。

だから、朝劇から派生した今回の『朝一人』は、観ていただきたい思いが強くありました。



2年半前、わたしが朝劇に出会った日、
朝劇下北沢の本当の初日

偶然にも隣で観劇していたのは、右近さんでした。

あの日、心の中にとてもとても強い陽が昇るみたいだったわたしは

右近さんと、朝という時間にある宝ものについてたくさんお話ししました。

そして、おもわず、朝劇をやってみたい!と口にしました。

それから1年の月日がながれて

おもいは叶って『朝劇代官山』出演。

2日間の限定公演だったけれど

右近さんとつくる朝劇を体感することができました。

いちばんの源からはじまったわたしの朝劇は

なんというか、直伝のレシピをいただいたようなかんじでとても重厚で贅沢で。

その稽古期間中、これまたおもわず右近さんに「朝劇下北沢の脚本を書きたい」と口に出しました。

そして昨年12月、わたしは朝劇下北沢の脚本を書かせていただきました。

きのう、右近さんにお会いした時

そんなことばたちが
いつの間にか現実になっていることに気がつきました。

右近さんはそのことを褒めてくださったけど

わたしにとっては、それほどのおもいがないと口にしないことだったから

こうしてまた源にかえれたことを、とてもうれしくおもいました。

直伝の基盤といううまみがあって、

オリジナルが生きてくる。

守って、壊して、守ってゆこう。

きょうは『朝一人』千秋楽。

いってきます。