とびだせびーと

はっ。

1年前の今日は

初の自主企画イベント
『とびだせ!福永マリンパーク』
を開催した日でした。

ライブでも演劇でもない
「秋をつくる」という、へんてこなイベント。

それは、あのときいちばんやってみたかったことでした。

いつも、五感が湧き立つようにとおもってかいていたことば

それのあつまりであるこの雑記『福永マリンパーク』

ことばに封じ込めた香りや手触り、温度や空気の質感、あのときのあの感覚

そういうものを、空間に立ち起こらせることができないかなっておもった。

大事なのは表現方法じゃない。

いろんなすべをなしたその先に、

その感覚が立ち起こるのかが知りたかった。

歌手でも、役者でも、脚本家でもあって
誰でもないような気がしてたあのとき

それでも信じてる大切な感覚を、
自分なりにでも
形にできるのか知りたかった。

会場中に落ち葉を踏む感覚を敷き詰めたり
秋の歌をつくったり
秋の物語を紙人形劇にしたり

何者なんだって言われたってしかたないくらい
あらゆるすべをつくして
みたい景色をつくった。

そして
何者なんだってくらいやさしい
あらゆるすべをもつたくさんの人が
おなじ景色をみるためにちからをくれた。

おなじ景色をみようと
たくさんの人がそこへ覗きにきてくれた。

1年前のきょうは
信じられないような日だった。

信じていいのかもって、思えた日だった。

あれから信じて歩いてきた。

そのうち、すっくと軸足が立った

それでもあのときと、みたい景色はかわらない。

軸足があるから、もっといろんなところに足を伸ばせるようになったし

もっともっと、描きたい景色のビット数はあがった気がする。

全身に触れる感覚の立ち起こる

ひとりひとりの、「あの瞬間」の湧き起こることがしたい。

いま、いっそうつよくおもう。

夢でもない
いきるしるべのようなものだとおもう。