朝が起きて、眠るとき。

遅ればせながら

朝劇下北沢 日曜日
『朝が起きたら』
無事に終演いたしました。

最後の回は、ゲスト出演させていただき
その空間でその空気を感じることができました。

ゲストの役は
幾年ぶりの再会を果たす瞬間を生きる人。

その瞬間に沸き立つものを全身で浴びた時

わたしは、この朝劇下北沢に出会って、おもった時間を、思い出しました。

「ずっとおもってたよ」

このセリフにこもっていた、たくさんのことが、解凍されてゆくみたいにこころのなかに立ち現れて

うわあと湧いて出て

わたし自身おどろきました。

わたしは朝劇下北沢の大ファンでした。

好きが伝わって、夢のように
脚本を書かせていただきました。

ファンからの大躍進は
みえる世界をぐるりとかえました。

そのぐるりにおもいの推移がついていかず、
すっころびそうになったり
傷つけたり
たくさんの失敗もしました。

そんなすべてを、あの瞬間
溶かすことができたみたいなきもちになりました。

「じゃあ、また」

またねを言えること
好きだと言えること
そのことがどれだけありがたいか
教えてくれた場所に

あの頃のわたしが帰っていくみたいなきもちになりました。



あの頃のわたしの役目は、きっと終わりました。

これからは、あらためて
朝劇下北沢のメンバーとしてこの場所を守っていきます。

もちろん、あの頃のわたしも連れて。

きてくださるひとりひとりが
「また」と言えるように。


『朝が起きたら』に触れてくださった
すべてのひとりひとりに、
ほんとうにありがとうございました。

たくさんの人に出会えて
広島というあらたな場所に出会えて
たくさんのおもいをめぐれて

ほんとうにしあわせものの作品です。



またあらたな朝が起こる日まで
まっていてくださいね。

ここがあれば、それだけで大丈夫です。

これからもどうぞ、よろしくお願いいたします!