わたしがこの仕事をしている理由は

本当が知りたいから
本当を生きたいから。

ただ在る、居る、ということをみつめたいから。

だから演じるし、書く。

それだけは譲れないし
それだけは信じてる。

そのために生きてる。


この間悔しいことがあった。

やりたいことばっかりやってたらいけない、と言われた。

戦え、と言われた。

わたしはわたしなりに戦っているつもりだった。

いつも戦っているつもりだった。

だからいろんなことを投げ出してフリーになった。

身一つで、自分の信じられるものに触れて触れて
自分の肌で信じられたものを手にしていきたいから。

だからわたしは、一人になった。

一人になったら、信じられる仲間が増えた。

前よりずっと一人じゃなくなった。

好きな人といることは甘えか。

わたしはそうじゃないと思う。

好きな人と生きることを選ぶことは

向き合わざるをえない瞬間の連続だから。

だからわたしは、戦っているつもりだった。



でも

本当を生きること

その答えはわたしの中にしかないし
何と戦えばいいのかわからなくなることもある。

わかりやすく数値化されることじゃない

こころが動いた時にお金が動くような世の中でもない

じゃあわたしは何を持って、
本当に生きること
を貫いていることを『戦ってる』と認められるのかなってこのところすごく考えてた。




きょう、WOWOWぷらすとの収録で、ハリウッドで活躍されている俳優の尾崎英二郎さんに出会った。

世界で戦うひとの存在を隣で見た。

その姿はとても真摯で

尾崎さんの語るハリウッドの在り方も、作品に対して本当に誠実だと思った。



これは違う、とおもうものがあるなら

わたしがこれだと思うものを行動で示さなくてはならないのだと、気付いた。

それが戦うということだと思った。

わたしには今何か示めせてるだろうか。

本当を生きる
とはどういうことか

示めせてるだろうか。



オリンピックで世界と戦う人がいる

閉会式、日本が誇る人たちが世界に向けて挑んでた

わたしと世界

とても遠いと思ってた

でも

本当を生きること

もしかしてその目的の先に世界はあるかもしれないと思った。

真ん中に疼くものをきちんと抱けたら

海も言葉も超えられるかな。
それを試してみることが
わたしの戦う、の行く先かも知れないと思った。



2020年、東京にオリンピックがくる。

わたしはそのとき、どこにいるかな。

なにをしてるかな。

自由は突き抜けなきゃ意味がない。

自分の信じることに向かって

戦っている、挑んでいると胸を張れる2020年でありたい。

近い世界。近い未来。