愛う

人に会えば会った分だけ

何かが芽生えて

細胞がはじけて

ことばがうまれる。

このごろは、1日にあまりにたくさんに出会いすぎて

ことばを製造するスピードが追いつかないくらい。

どれをかたちにのこしたらいいか

そんなことにまどうくらい。

ちょうど去年の夏、おんなじことおもったな。

あれからときどき、そうおもう。

ことばにする隙がないくらい

ことばにするにはもったいないけど

何か残さないと過ぎてゆくのがもったいないくらい

たくさん、たくさんを

浴びてる。

いろんなひとの、在るのをみてる。

自分がいろんなひとをおもうのを、みてる。

それぞれのかたちの、おもう、があって

それぞれのつたえかたがある。

その愛が、届けたい人に届くかって

本当はとても奇跡みたいなことなんだなあって

すごくおもった。

久々に会った祖父母は

たくさんのおいしいものや、眠りや、穏やかな時間を

めいっぱいにくれた。

めいっぱいの、愛だった。

二人の愛を叶えたいと思った。

私の愛も、叶いますようにと思った。