進展地

ある場所に、1年ぶりに足を踏み入れた。

そのかおりをかいで

ああ、なつかしい場所のかおりだ

とおもった。

そして、

ああ、なにかがうごいたのだな

とおもった。

場所、と、人

というのは密接で

たとえば江ノ島にいる人には、江ノ島に行かないと会えない。

そんな当たり前が織りなす、偶然と必然でできている毎日で

わたしは明日を探したりしてる。

いろんなことの正解がわからなくなったとき

「下北沢という町だけは信じてみよう」

とおもった。

わたしは下北沢がすきだし

下北沢の町がすきなひとが、すきだから。

だから、ここからはじめようって、おもった。

そこからはじめたある日が

また別の場所へ届けてくれて

下北沢がわたしを、送り届けてくれるような予感がした。今日。

「帰れる場所があるから、どこにでもいけるよ」って

いつかのじぶんが書いたセリフに、
太鼓判をもらった。