八転び九起き

朝劇広島『朝が起きたら』
無事に終演いたしました。

まだあたまがポヤポヤしていて、心もふるふるしていて、ちょっと触ったら泣いちまいそうです。

朝劇広島の起こる前日のわたしのうしろには
300人くらいのわたしがいて

その全員分のおもいをかんじていました。

そして、東京でいつも朝劇を好きでいてくださる皆様のおもいもしっかりと届き

飛距離分のおもいの量をたくさん抱き、そこに立ちました。

物語の中に生きている時、またその役として、広島出身の一人の人として心のうちに起こることもやまほどありました。

はじめて抱く感覚で、生きている、とおもいました。

そこにいるひとりひとりを、心底愛おしくおもいました。

生きることってすごいなあ、とおもいました。

そんなふうにすごした物語の外で、みてくださったお客さまが、本当にうれしい表情や言葉、おもい、ハイタッチをくださりました。

生きることが伝播して、ちゃんとだれかの生になったんだなあ、と感じました。

朝劇広島、に取り組むあいだ、ひたすら感じていたのは
愛がすべてだなあ、ということでした。

不眠不休で取り組んだ朝劇広島

メンバー全員がバラバラにならずやってこれたのは、この朝を届けることへの愛だけは誰一人としてゆるがなかったからです。

絶対に大丈夫だよって、心で手をつないで、見えなくなりそうになったら本当に手をつなぎあって、たどりつきました。

そして、その朝にいてくださったお客様、十日市アパートのおひとりおひとり、朝劇を好きでいてくださるかた

ぜんぶぜんぶ、愛でした。

うそみたいだけど、愛だけじゃ生きていけないけど、最後に愛が救ってくれました。

信じさせてくれました。

だれかの愛がまた、だれかの愛になりました。

理屈抜きに、生きていてよかった、と思いました。

本当に本当にありがとうございました。

実はまだまだぜんぜん胸がいっぱいで、かみくだしきれないおもいです。

なにせ300人のわたしがそこにいて、たくさんの視点からみたそのときがあったもので

まったくつたえきれませんが

またそれは、日々のなかでぽろりぽろりと渡したり、次のプレゼントにかえられたらしあわせにおもいます。

たくさんの応援、おもい、贈り物、
本当にありがとうございました。

つぎへ、ゆきます。

あの日に、今日に、感謝を込めて。