隔たりのない冒険

本日はWOWOWぷらすと
テーマは『イニャリトゥの冒険』でした!

昨日、2年連続のアカデミー賞を受賞したアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督。

わたしは
昨年アカデミー賞を受賞した『バードマン』
『21g』
『バベル』
『ルド&クルシ』(これは監督作ではないのですが)
をみました。

どの作品も描く世界の大きさはちがうのですが、なんとなく描いているものの真ん中みたいなものは変わっていない気がして

どんなに大きな事件が起ころうと、結局あんまり変わらない世界を描くところなんか

世界はそれでも回るよな、とか
現実ってこうだよな、とか
人ってそうそう変わらないよな、とかおもうんだけど

それって失望と違って

意外とその変わらないことが大切だなって感じたりして。

最近、広島に行ったこともあって、平和ってなんだろってすごくおもうんだけど

そばにいる人を大切にできないと、やっぱり遠くの人は救えないし

小さな世界のことをちゃんと知らないと、大きな世界のことは想像できなくて。

大きな争いや事件も、本当は小さな嫉妬や、
小さな自尊心から生まれていて

それを愛でることができたら、ゆるすことができたら、

とかそんなことおもってて。

イニャリトゥの映画をみていて、ひとり、ひとり、の、
その人にしか見えない世界と、
その人には大きな世界とがあって、
大小どんな世界を描いても、

おなじ、ここ、にある、
まんまるで、ふくれたり、しぼんたり、消えたり、弾けたりするそれが鮮明に描かれていて

それがたまらなく、きた。

どんな世代でも時代でも国でも性別でも、
いろいろな境を越えて
誰もが持っているどこかにくるから、イニャリトゥの映画ってすごいのかなあ
と、勝手に感じていたりしました。

また好きな監督が増えてうれしい。

どんどん描きたいものを描く術に挑んでいく姿を、ずうっと見続けていたいです。

本日もご視聴いただき、ありがとうございました。