しるし

二年くらい前に、実験のためにくらそう、とおもった。

実験っていうのは、そうだなあ、

わたしがおもう、こうしたらこうなる、とか

これはこうだから、こうみたいなものを

実際にやってみるというけっこうおおきなもんで、そしてわたしにとっては具体的でも一般的には抽象論でしかなくて

すごくうーんとおもってた。

でもなんだかさいきんは、ナチュラルにさわりたいものがさわれるし

しりたいことがしれて、

とても快適。

だれかやなにかをかえようなんて、そんなことはおもわないけど

見てみたい光景をつくろうとするのは、たのしみだからいいんじゃないかっておもう。

そしてそれは往々にして、

自分のレシピじゃできなくってまたおもしろい。

光景っていうのは、その場の配置や光、音や時間、ぜんぶかかさなってできるから

そらあ、じぶんのあたまじゃつくれないや。

たくさんのおかげで、勝手にできる。

だから実験しがいがある。

しりたいことしりたいっていっていいところに、暮らせて、ありがとう。