上海光臨

上海1日目。

飛行機から降りたところから、上海は始まったはずなのだけど

なんだかそんな感じがしなくって。

漢字がたくさんまちにあることとか

東京の段階ですでにたくさんの帰国する中国人観光客といっしょだったこととか

いろいろあるとおもうけど

なにより、空港まで迎えに来てくれた、現地に住むともだちのおかげ。

彼女とは高校からの仲で、留学してからも年に一度は東京で会っていて。

いつ会っても安心するけど

どこであっても安心するんだなあ、と、今日、おもった。


電車の中の人たちはみんなよく話していて賑やかだけど、日本の静かな電車よりかえってうるさくない気がしたのは

互いを気にしていないせいかもしれない。

駅から家までの間、バイクで走ると

肌に当たる風はやわらかいのだけど、それは日本の春みたいなやわらかさとはちがって

しっとり重みのある空気で、ああ、なるほど、中国にきたのだなあ。

街を駆け回る犬が、見たこともない高さでぴょんぴょん跳ねている。

中国の動物はみんな個性があってかわいいんだよ、と、ともだち。
うむ、納得。

なんだかいいとこ、上海。