大金晩成

ひさかたぶりに、大きな買い物をしました。

っておもって数字を客観的に見たときにまったくぜんぜん大した額じゃなくって

いかに自分が日々をちいさく生きているのかをかんじています。

ほそぼそくらしておいてよかったよ。

ちいさく生きて、おおきくうごけるのがいいわよね。

ひさかたぶりの大きな買い物、は、そうだなあ、いってしまえば、きえものだなあ。

ふつうに生きてたら飛び込んで来ないことに、飛び込むための、大きさ、かな。



なんてことをかんがえていたら、電車の床に、きれいに並んだ五円玉と一円玉発見。

おままごとの途中みたいな忘れ物だな、とぼんやり眺めてたら、

すかさずそれを拾い去る男の影。

一円を笑うものは一円に泣く。

六円をながむるものはその縁に笑う。