腹よか

駒形でどぜうをたべてきた。

お座敷をあがると、何列にもながーい台がならんでいて

たくさんのお客が、薬味入れだけを境にひしめきあっている。

畳と風通しの良い空間は、すーっとしていてにぎわいもさわやか。

どぜう鍋を、というとすぐにでてきた火鉢と鍋。

じんわりじわりと燃える炭をすこしながめると、もうたべごろ。

はじめて食べるどぜうは、歯がまぬけにぶつかるくらいやわらかくて、おいしい!!

升酒とともにちびちびやって、ふうと天井を仰ぐとまたすずやかで。

となりをみると皆おいしそうでたのしそうで、またおいしい。

これだけの距離で食事をすることってなかなかないけれど、かえっていつもより気にならない不思議。

ひとり、って、ほんとうはひしめきあうなかにあるんじゃないかね、

と、おいしくてうれしい気持ちをながめておもったり。

ふくよかな時間というのは、長さと関係なく贅沢なものだなあ。

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