食物繊意

丁寧なつくりのおかしとかたべると、

ああ、世の中にはこんなに繊細なたべものがあるのか…!

とおどろきます。

口の中であれとかこれとかそれとか、ほろほろとわかれていって

なんだろう、いろんな柄がひろがっている夢のようなシーンがひろがります。

わたしはたべものにたいしてあんまり繊細じゃなくって

酒としょうゆを目分量でいれた煮物とか

とにかく酒蒸しにしたものにポン酢かけたりとか

そんなもんが日々しあわせなもんで

たまにその何億倍も細かな心遣いでつくられた食べ物を口にすると

生き方から見直さねば、みたいな気持ちになったりもします。

なんだかだけども、大味で生きてるからこそ、特別が美味しかったりして

それもまた贅沢だわよね。

いちいちびっくりしたいので、へたくそな贅沢はしないぞう、と密かにこころにきめているのかもしれません。


シッソ、イズ、リッチ。