また2年後

  

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   2024/03/04(月) 

ずうっと書き直さなきゃと思いながら、ちぎり絵やら目の前のことに追いやられて手をつけられずにいた戯曲の直しをする。 紙に印刷したものを喫茶店に持ち込み、鉛筆も持たず、ただそれを読みながら頭の中で考えて、揃ったかなと思ったので家へ帰る。 帰ってパソコンを開き、ちゃんと覚えていることだけ書く。その間に抜け落ちたものはどうでもよかったものなんじゃないかってことにして、書かない。 

 2024/03/05(火) 

昨日迷って終わらなかった戯曲の続きを直す。 この戯曲は、書いている時も、1日1時間ずつとか決めて、緩やかに書いていたのだけど、直しをしてみても、手をつける前に想像してたようなエネルギーが要らなくて肩透かし。 代替可能なピースでできている。かけがえなさとか、湧き立つようなエネルギーとかはないんだけど、フォーマットとして置いておきたくて作ったものなので、そうなっているんじゃないかなと直しながら思えた。 

2024/03/06(水) 

いつものお米屋さんと話す。 「さーむいね」 「さむいですね。また雪降るんですってね」 「そうみたいね。積もらないといいけど」 「ほんとですね」 「風邪ひかないように」 「ありがとうございます」 毎日天気の話を、別に毎日してるなという感じもなく、すごく新鮮にする。 以前は、「こういう天気の話をする時、意外と心が通うな」と、さもそれ以外の会話や対話の方が当然高尚な風に思っていたけど、最近はそうじゃない気がしてきた。 

 2024/03/07(木) 

久々に夜遅くまで外にいて、人と会っていた。 楽しくってつい遅くなっちゃったと言われ、心底安心する。私のほうこそ、楽しかった。 帰りの駅のホームで別方向へと別れる二人組が「また2年後」と言っている。 電車に乗って、降りる時、また別の車内の二人が「また北海道で」と言っている。 みんな少し遠いところで会うらしい。少し遠くで会いたいと思えて、いいね。 

 2024/03/08(金) 

温泉卵と割下みたいな味とごはんって、どうしてこんなに美味しいのかな。

 2024/03/09(土) 

4年ほど前、商店街にある古びた寿司屋のカウンターで、10カンの寿司のランチを同い年の友人と食べていた。われわれは、結婚の話題の煩わしさなどについて話していた。カウンターの並びに座ったご老人とカウンターの中にいる板さんが、昨日も今朝も病院に行った、あそこの病院はこうで、ここの病院はこうだ、という話を延々していた。それを聞いて、「今は周囲の結婚の話題にうんざりしたりしてるけど、そのうち病院の話題で持ちきりになるよ。今だけだから許そう」というような話をした。 4年しかたっていないのだが、今朝、ああ、かなり病院に行く機会が増え、病院の話題が占める割合が増えているなと思った。早すぎると思う。

 2024/03/10(日) 

昔大事にしてたディアゴスティーニのトレジャーストーンのコレクションを迷いに迷って捨てた。捨てたくはなかった。捨てるものと捨てないものの基準は、かなりランダムで、その瞬間どちらに決める方へと転んだかでその運命が決まっている気がする。ほとんどコインの裏表みたいなもの。


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 2年前の日記を偶然読み返す。 ホームの人たち、会えたかな。 どんな2年でしたか。

わたしは2年前はパーマじゃなくて、この人は今パーマじゃないんだなと思いながら日記を読みました。今はすっかりパーマの人です。