甘夏がたくさん来たので、ジャムを作って、チーズケーキを作って、のせて食べる。
近年、春のはじまりの恒例になっている。
甘夏が煮えると、色が濃くなって、まぶしくてうっとりする。
手だ、とにかく手を動かすんだよ、という気持ちのこの頃。
甘夏の薄皮から実をひたすらにポロポロはずすのは楽しい。
あとはずっと、ホタルイカの目と口をとる仕事をしている。
道に咲き乱れている花の名前が、調べても出てこない。
あまりにも規則的なかたちで、これにもまた、毎年うっとりする。
そんなことにうっとりしていたいだけなんだから、ほんと、よろしくよ、というなんともつかない感情を、手を動かすことに委ねる。